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投稿欄その1

          本ページは、会員からの謡曲の研究や心得などの投稿の場です。



 記事一覧

2018年 4月12日

2016年11月 9日

2015年 5月 9日

2015年 5月 2日




             2018年4月12日(木)
              舞台作法

      つづき謡曲会での扇と謡本の扱い
                            2018/2/3

 (今般、横浜能楽堂などでの発表会を念頭に当会の舞台作法を下記のように統一しました。見所からも統一感のある舞台作法は気持ちの良いものです。)

◆舞台への入場時 
① 左手に謡曲本(表紙は内側)を持ち、腰に扇を差して左足から舞台に入る。自分の着座位置に向かって両足をそろえ、最短距離で背筋を伸ばし姿勢よく進む。(お役の方は見台が舞台に用意されているので左手に謡曲本、座椅子のある方は右手に持つ。地謡の方は見台の上に謡曲本を置き、座椅子を利用される方は見台の下に両手で支えて持つ)
② 着座。謡曲本を正面(見台の上)に置き、扇は右手で抜いて体の 右傍に置く。
③両手で本を開く。その姿勢で全員が着席するのを待つ。 
④ 全員が着座したところで、地頭に合わせ一同、右手で 扇の真ん中を持ち、床を滑らすように正面に移す。 左手は前に降ろして扇を待ち位置を決めて止める。両手を膝に置く。 
⑤地頭の¢どうぞ£あるいは¢せきばらい£を合図に謡い始める。
◆謡いだし
⑥謡出しの方は、一旦、両手を膝に置いた後、両手で扇を膝に 移す。左手で扇の左端を親指以外の4本の指で下から受け、親指 を上からかぶせて、保持する(待ちの姿勢)。
⑦間を置かず、扇を謡う位置に据える(謡いの姿勢)。左手は膝上に 置き、指を揃え伸ばして謡う。 (注) その他の方は、ご自身の謡いの 2 句分(“¡”が 2 つ分)ほど 前から、扇を待ちの姿勢に据え、謡はじめ直前で謡の姿勢に。 但し、地謡の方は地頭 あるいは列の中央の方の動きに合わせる。
◆謡いの途中でのページをめくり
⑧扇を待ちの姿勢に戻す。 ⑪ 左手で扇を保持したまま、右手でページの左下隅を摘まみながらめくる。事前に本の該当部分のページを折っておくとよい。
◆舞台からの退席時 
⑨謡が終わった時、扇は一度膝の上に(待ちの姿勢)戻して姿勢を正した上で、両手で扇を正面床に降ろす。右手で扇の真ん中を持ち、床を滑らすように体の脇に移し、扇を腰に戻す。 ⑩謡本を閉じ、左手で謡曲本を持ち(見台を持ち帰る地謡の方は舞台への入場と同様、本を上に置く)、右斜めを向いて左膝を立て、足首の痺れが大丈夫なことを 確認する(その際、自分の前後に立ち上がれない人がいないか確認する。
⑪退場に際しては入場時と逆順に、前の人が歩き出すと同時に立ち上がる。
⑫ 退場時も同様、背筋等姿勢に注意し切戸口に最短距離で進む。舞台退出の際は右足から。
◆その他の注意事項
舞台上にいる間は演技が続いていると考え、気を抜かぬように心掛ける。自分が謡っていないときは半眼で前方二間 程先下を見て体を動かさない。

             2016年11月9日(水)
           つづき謡曲会のあらまし

        つづき謡曲会のあらまし

                        平成28年11月
                        伊東 重章

 当会は、横浜港北地域(都筑区・青葉区)を拠点とする歴史ある謡会で、平成8年9月に設立し当年二十周年を迎える。会員は30名、男女の比率は2:1で男性が優位。モットーは「健康で仲良く謡曲を楽しむ」で、皆各々謡曲人生を楽しんでおられる。同好会は楽しくなければ永続きしない。当会にはそれだけの魅力がある。
 設立者で指導者は長谷川武雄先生。先生は謡曲の普及に情熱を持っておられる。現職の弁護士として仕事を持ちながら月2回の稽古を20年間継続されたことは、並の人のできることではない。声量のある美声、緩急自在なめらかな謡で、見学者も一度聴けば魅了される。
 お稽古は、中川西、仲町台両地区センターで毎月隔週の土曜日の午後2時間行われる。月千円の会費も魅力的。和気あいあいで楽しそう・・・。見学者はおしならべて印象をこのように語る。
 先生は「謡曲は高齢になっても楽しめる。仲間をつくる場にしたい」と常々おっしゃっている。事実、多士済々様々な人生を体験した方々が集まり、仲間となって助け合いながら、謡曲の研鑽に努めている。年間五行事を消化しているが、その一つに毎年5月恒例の都筑民家園(センター北駅近くの古民家)で開催される『古典芸能に親しもう』がある。國學院大學観世会の学生が5~6名参加し、10年間も謡と仕舞を共演してきた。新緑の庭園には鯉のぼりが舞い、会員の家族、支援者、近隣のお客様などが100名程、休日の午後を一緒に楽しんでいる。
 同好会を楽しむには、奉仕の精神とお互いの協力が必要。当会には「鶴と亀の会」という下部組織があり、教え上手な会員が講師となって初心者の学習の補助を行っている。またパソコンの普及に伴い当会のホームページを作ろうという機運が生まれ、PCにたけた人々が研究検討して、昨年オープンにこぎつけた。
 さて、当会は二十周年を迎え二つの事を企画した。一つは二十周年記念誌を編纂すること。もう一つは記念謡会を横浜能楽堂第二舞台で催し、祝賀会を行うこと。幸い両者とも順調に運び、前者は今秋発行にこぎつけた。当会の五行事の記録と写真、会員の寄稿文等200ページを超える内容である。後者は去る6月10日、好天に恵まれ謡会・祝賀会ともたくさんのお客様にご来場いただいて盛大に行われた。

*この投稿文は、横浜能楽連盟発行の「幽玄」(第52号)に掲載されものを、一部修正、加筆したものです。

2015年5月9日(土)
謡曲「都筑」詞章
5月2日に、長谷川先生が作詞作曲された謡曲「都筑」のお話を掲載いたしましたが、今回その詞章を掲載いたします。
下記をクリックするとリンクします。

     →謡曲「都筑」詞章(PDF) へのリンク
2015年5月2日(土)
謡曲「都筑」について
これは、長谷川先生が作詞作曲された謡曲「都筑」について、先生がその誕生のエピソードを書かれたお話です。


 謡曲「都筑」は、私が都筑地区での能楽活動の中で、地元のオリジナルな曲を作りたいという仲間の意向を受け、平成九年に「都筑の神歌」といえるような曲を作ってみました。
 都筑に縁のある神様としては、延喜式神名帳に杉山神社が記されています。
 この杉山神社が現在のどの神社かについては定説はないようです。
 茅ヶ崎の杉山神社には古くから伝わる社伝があり、有力な候補の一つに 数えられています。
 ともかく、鶴見川流域には多くの杉山神社が祀られています。
 杉山神社の祭神は現在では様々となっていますが、その代表的ともいえる五十猛命を選び出し、この神様について古事記、日本書紀、古語拾遺を調査し、これを参考にして創作したものです。
 謡曲の内容は、イザナギ・イザナミの命の国生みの後、天照大神が高天原を治めることになりました。
 その弟神であるスサノオ命が乱暴を働き、高天原を追われて韓国に天下ります。
 韓国には、金銀を始め様々の宝物がありました。宝物の中には浮宝すなわち船もありました。
 この神話によると、当時の日本には船が無く、船の材料となる木もありませんでした。
 そこでスサノオ命は治山治水にも有益であり、船材ともなる木を日本に繁茂させるべく多くの樹々の種を持って高天原の帰り、天照大神に奉ります。
 スサノオ命の御子五十猛命(イタケルノミコト)はその樹種をもって日本に天下り、国々に樹を植えて歩かれ都筑の地にお来しになりました。
 命は都筑の地が大層気に入られ、都筑の土地と民、山川草木に至るまで恵を授けると誓われて宮居(鎮座)され、舞を舞うという内容です。
 謡曲の神歌の都筑版でありますので、神歌に倣ってツヨ吟だけで作曲しました。
 従って、神歌を思わせるような難しい譜面となっていますが、都筑の地にある唯一の謡曲ですので、皆様に楽しく謡って頂ければ幸いと思っています。

   平成23年11月吉日

                     長 谷 川  武 雄


                                               

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